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スペインの大晦日

12月31日の大晦日、スペイン人はどの様に新年を迎えるか知っていますか?

スペインの大晦日では葡萄を食べる習慣について説明

1.スペインの大晦日、スペイン人はどう過ごす?

スペインには12粒の白ぶどうを0時の鐘に合わせて食べる習慣があります。12回の鐘に合わせて食べきることが出来れば幸福が訪れると考えられています。マドリードのプエルタ・デル・ソル広場では毎年大勢の人が時計台に集まり、 葡萄を食べながらカウントダウンをします。その様子はスペイン国内でTV中継されます。家でこの慣しを行うスペイン人はTVで中継されるカウントダウンを見ながら、葡萄を食べます。

2.スペイン人、大晦日に葡萄を食べる?!

1月31日

①23時59分32秒にこのプエルタ・デル・ソルの時計台の金色のボールが降りてきて鐘が鳴ります。約7秒かかります。

②3秒後、1回4秒、計4回ding-dongとlos cuartosの鐘がなります。

③4秒後0:00に1回3秒の鐘がdongと12回鳴りますので、この時に鐘に合わせて葡萄を食べます。

スペイン人の中には焦って②の鐘で葡萄を食べ出してしまう人がいるそうですが、皆さんは最後の鐘に合わせて食べましょう。

大晦日に向けて皮・種なし葡萄を売っているスーパーや八百屋もあります。

3.葡萄を食べる風習の由来は?

様々な説がありますが、一説として豊作だった1909年に余った葡萄をアリカンテの栽培者が幸運の葡萄として売り出したとあります。しかし、それより以前1880年のマドリッドではすでにこの葡萄を食べる習慣があったとされています。 それは、上流階級の貴族がフランスの習慣(クリスマスをプライベートで祝う際にシャンパンを片手に葡萄を食べること)を真似していたのです。また同じ頃1882年にマドリード市役所が当時は1月6日の東方賢者の日に通りで騒いで祝う全ての人に5ペセタを徴収するとしました。 この為、人々は年越しにプエルタ・デル・ソルに集まり時計の鐘を聞くことは許されていたこの時期に集い、葡萄を食べる貴族の習慣を取り入れ大衆化していったのです。この事を考慮すると、1909年の説は全国的に葡萄を食べる習慣を助長したという事になりそうですね。

1915年1月1日のエル・パイス紙の記事には”12粒の葡萄を食べ祝う流行は19世紀末に貴族が家でまたはレストランで内輪で行っていましたが、この習慣は20世紀には街頭で行う粗野で騒がしいお祭りになった”と説明しています。

(参考)

El comidista(スペイン語) ¿POR QUÉ COMEMOS UVAS EN NOCHEVIEJA Y ROSCÓN EN REYES?